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奈良公園リゾートホテル設置許可処分取り消し請求訴訟2020.07.10 Friday
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高畑裁判所官舎跡地への高級ホテル建設は、古都保存法にも、文化財保護法にも反しており、名勝奈良公園のなかに、どうしても必要な便益施設とは言えないことから、近隣の住民が、知事に対して、建設許可を取り消すことを求めた裁判は、原告が控訴して、大阪高等裁判所で審理されることとなりました。
今日、大阪高裁で裁判が始まりました。知事と住民のそれぞれの弁護士が参加して、今後の審理について、やり取りがありました。
ホテルは、すでに営業を始めており、近隣住民の皆さんが、地元に説明をと話し合いを申し入れていましたが、ホテル側は、奈良県から、話し合いに応じないように止められていたと、開業前の説明がなかったとのこと。
そこで、自治会として説明を求めて、ホテル支配人と交渉し、ホテルの見学をさせてもらったそうです。その見学の感想は「高級なラブホテルのよう」とのこと。料金は、一泊3万円台から、18万円以上もあります。
「なぜ、これが、便益施設なのか、理解できない」
「朝食と夕食は、毎回、ホテルの玄関から、車で、庭園のなかにあるレストランまで、送り迎えをしており、車の出入りが多すぎる。さらに、ゆららの湯の温泉を運ぶ車も毎日出入り」
ホテルの前に住んでいる方は、あまりに頻繁な出入りに、約束が違うと驚いておられました。
原告の思いをしっかり、裁判長に伝え、現場も見てほしいものです。