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予算審査特別委員会、知事総括質問。2018.03.20 Tuesday
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昨日、知事総括質問、予算審査特別委員会が終わりました。
わが党の小林議員は、国保県単位化について質問。県内市町村では病院や医療機関、介護サービスなどの格差が大きいなかで、保険料を一律に統一するのは,無理があることや、高すぎて払えない保険料が更に高くなることから、県独自の減免制度を求めました。知事は、格差をなくすために努力をするが、医療費が高い、国保は助け合いなんだから、負担は当然との答弁です。
私は、京奈和自動車道大和北道路について質問。世界遺産都市奈良市内の地下にトンネルを掘って、高速道路を通す計画ですが、これまで知事は、建設費が3100億円もかかり、県負担が大きすぎると、事業化をしないと述べていました。これは、大きな県民・国民的な反対運動によるもので,私たちも、評価していました。
ところが、一転して、関西財界からの強い要請で、民間会社の参入を求め、事業化するように、政府に要望しています。
国交省は、この道路の建設の目的は、24号線の渋滞対策だといって、計画では、自動車の交通量を減らす(70000台を60000台にする)としていましたが、現在の交通量は50000台から60000台で、すでに減少しています。これから更に、人口が減り、自動車の数も減ってきます。整備の目的そのものが、なくなっているのです。今から、建設しても、20年から30年もかかるのに、無駄な道路は必要ありません。
さらに、世界遺産に認定された平城宮跡地下の埋蔵文化財、木簡などは、1300年もの間、地下水によって守られてきました。トンネル工事で地下水にどんな影響が出るか、誰もわかりません。
世界でもまれな貴重な遺産を一瞬にして、失ってしまうかもしれない危険をおかしてはなりません。
計画の中止を強く求めました。
また、名勝奈良公園内に、高級ホテルを建設する問題で、全国から反対の署名も集まり、直近の自治会の皆さんが強く反対されていますが、住民の反対を押し切って、計画を進めないように、求めました。
知事は「反対しているのは一人だけだ」「一人のために計画を進めないのは、民主主義ではない」などと答弁。住民の声を全く聞こうともしない態度です。最後には、一人だけということは訂正しましたが、意見として聞いておきますと、まともに答弁しません。
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